2015年5月29日金曜日

【ニュースレター№14発行しました】 安保法制特別委員会審議始まる!委員全員へ要請と傍聴

安保法制特別委員会審議始まる!委員全員へ要請と傍聴

戦争立法案・特別委員会での審議が5月27日から始まりました。当会は、特別委員会の委員45人全員を訪ね、声を届ける活動をスタートさせています(別項)

議員に直接声を届ける国会請願は、憲法で保障された主権者・国民の権利です。また国会議員は選挙で選ばれた代表ですので国民の声を聞く義務があります。 27日に7人、28日には9人の議員を訪ねました。要請を断られたのは緒方林太郎議員(民主)のみ。辻元清美議員室(民主)では、「民主党内の足並みは揃っていますか」と問うと、「足並みを揃えるためにいま一生懸命働きかけています」という回答でした。

 28日は、リアルな対話重視で「武力に頼らない国際貢献がある」、「海外からの留学生の思いを想像してほしい」、「2人の娘から日本が戦争する国にならないように願いを託され、岐阜から夜行バスで来た」など、それぞれの思いも伝えました。そして、過去の教会の悔い改めのこと、「殺してはならない」「剣を取るものは剣で滅びる」など.聖書の教えを語り、偽りなく「○○先生のために祈っています」と伝えました。多忙な秘書さんたちの顔もやわらかく変化するのを目の当たりにしました。
 手応えを感じたのは、廊下で5/14の要請の際に会った自民党議員の秘書とすれ違ったときのこと。先方から「牧師さんたち、また頑張っていますね!」と声をかけられました。要請行動の後は、特別委員会の傍聴も行い、リアルなやり取りと論戦を見守りました。
 議員要請は、実は誰でもできるアクションです。議員会館の訪問だけでなく、ファクスや手紙で直接私たちの声を届けることもひとつの選択です。祈りつつ神様の促しをお感じになった際は、牧師の会Webの特別委員の連絡先一覧をどうぞご活用下さい。

 「国会議員要請・委員会傍聴で感じた事」  参加者の感想 


●要請行動に参加し、大変教えられ、励まされました。議員の方々の部屋を訪ねて要請するという行動は、地 道でありますが、大変、牧師的なアプローチであることも改めて覚えました。経済の利害によるお願いでは なく、またデモとも異なり、国のあり方、公義、正義、平和など高次レベルの考えを、直接お伝えする、良 いアプローチだと思います。特別委員会傍聴の機会も与えられ本当に感謝でした。やはり生で見るのは違い ますね。首相や議員たちが、どのような姿勢で物事にあたっているのか伝わってきます。この2週間、多く の方々に傍聴を呼びかけるのも大切と思います。
(大瀧恵理也師・日本同盟基督教団麻布霞町教会牧師)

 ●議員や秘書と直接会い、顔を見て、キリスト者としての考えや思いを伝え、言 葉を交わす。また、そこで心を合わせ、主の御名によって共に祈る。これは牧師 の会として行うことのできるとても有効な働きだと感じました。議員会館で、顔 と顔を合わせての要請や、委員会審議の傍聴などを通して、国政がぐっと身近に 感じられました。「あの時代にあなたは何を思い、何をしていたのか」。そのよ うに後の世代の人にいつか問われた時に、そして主に問われた時に、小さな者の 小さな歩みであっても信仰の証しがそこにあればと願っています。
(山本陽一郎師・日本同盟基督教団多治見中央キリスト教会 主任牧師)


2015年5月27日水曜日

【国会議員要請は権利です】特別委員の名簿をご活用ください。

 報道でご存知の通り、新安保法制の審議が、特別委員会でいよいよ始まりました。
 特定秘密保護法に反対する牧師の会は、特別委員会の議員全員を訪問し、以下の3項目を要請する活動をスタートさせています。
 議員に直接声を届ける国会請願は、憲法で保障された主権者・国民の権利です。また国会議員は選挙で選ばれた代表ですので国民の声を聞く義務があります。 国会議員要請は、実は国民の誰もができるアクションです。議員会館の訪問だけでなく、ファクスや手紙で直接私たちの声を届けることもひとつの選択かもしれません。祈りつつご検討してみてはいかかでしょうか?
神様の促しをお感じになった際は、添付の特別委員連絡先一覧をどうぞご活用下さい。
 




 牧師の会の要請項目【要請書】

 「平和安全整備法」案、「国際平和支援法」案を廃案にしてください。
                                              20155月  日
                                  特定秘密保護法に反対する牧師の会

 日頃から、国民生活向上のためにご尽力いただき感謝いたします。安倍内閣は、今国会に「平和安全整備法」案、「国際平和支援法」案を国会に上程し、特別委員会を設置して審議に入りました。特定秘密保護法を撤廃し、あわせて集団的自衛権行使容認の法整備、解釈・明文改憲をやめていただくよう先生のご尽力をお願いいたします。「特定秘密の保護に関する法律」成立以来、私たちは一連の政治的文脈に重大な懸念を抱いてきました。同法施行により、憲法の基本的人権、思想・信条・良心の自由など国民の権利が侵されています。さらに政府は、今回の法案によって、「積極的『平和』主義」という衣を着せながら、実は「戦争ができる国づくり」に足を踏み出そうとしています。「平和安全法制整備法」案は、これまで禁じられていた「戦闘地域」への自衛隊派兵を認めるものです。「周辺事態法」の一部改正案では、政府が日本経済に重要な影響を与える「重要影響事態」と判断すれば、世界中どこでも米国の戦争支援を可能にしようとしています。また「武力攻撃事態法」改定案では、日本が攻撃されていなくとも政府が「存立危機事態」と判断すれば参戦するしくみをつくるものです。自衛隊法改定案では、自衛隊員の武器使用を拡大し、米軍への物品・役務の提供も行うことにしようとしています。国連平和維持活動(PKO)法も改定し、国連決議の有無にかかわらず自衛隊を海外派遣するなど重大な転換です。一つ一つが重大にもかかわらず、膨大な法案を一括・拙速な審議など、とんでもありません。また、「特定秘密保護法」との関連で、政府の判断材料が特定秘密に当たるとされた場合、国会や国民の監視やチェック機能が完全に働かなくなります。一括法案と合わせ、いつでも、どこでも自衛隊を海外派兵できる恒久法に「国際平和支援法」と名づけ提案しています。これらは、4月末に再改定した日米ガイドラインの内容を具現化するもので、まさに日米が協力して戦争する国づくりをすすめるものです。私たちは、キリスト教会が戦争に協力した反省の上に立ち、歴史の逆戻りを許さないために民主主義を守ることが重要と考えます。日本は憲法9条を持つがゆえに、国際社会で信頼を得て来ました。平和の理念を生かし、平和外交を国際社会に働きかけることこそ、私たち日本国民の責任ではないでしょうか。どんな理由をつけようと、聖書の言葉に生きる我々は武力で生み出される平和はないと確信しています。戦争は、憎しみの連鎖しか生み出さず、犠牲になるのは一般庶民だというのが歴史の教訓であり、真理です。武力を放棄するという勇気あるご英断を期待します。私たちは、「平和をつくる者は幸い」(新約聖書 マタイによる福音書59節)、「剣を取る者はみな剣で滅びます」(マタイによる福音書2652節)の教えに従い、聖書が示す正義と公義、平和と和解が大切にされ、小さき者の声が押しつぶされることのない社会のために祈り、日本が戦争する国へ進む動きに対し、反対の声をあげるものです。要請の趣旨をご理解いただき、先生のご尽力を心からお願いいたします。

<要請項目>1、日本が戦争へ進む道を開く「集団的自衛権行使」容認等、「平和安全法制整備法」「国際平和支援法」の法整備を行わないでください。

  2、上記の重要法案を拙速な審議で決定することは民主主義国家として許されません。後世に大きな禍根を残さぬよう、国内外の声に耳を傾け、慎重審議で廃案にしてください。

  3、憲法前文・第9条の平和理念を守り生かしてください。「特定秘密の保護に関する法律」撤廃のためにご尽力をお願いします。

2015年5月20日水曜日

【韓訳版】憲法に違反する安全保障関連法案の閣議決定にあたっての声明

【韓訳版 声明】
5月14日に当会が発表した声明の韓訳です。

安倍政権の暴走ぶりに対し、日本国内で反対の世論があることをを伝えたいと思います。隣国の友人にぜひ読んでいただけるようにシェアをお願いします。

헌법에 위반되는 안전보장관련법안 각의결정에 따른 성명
憲法に違反する安全保障関連法案の閣議決定にあたっての声明

                 2015년 5월 14일
           특정비밀보호법에 반대하는 목사회
     공동대표: 아사오카 마사루(도쿠마루초 기독교회 목사)
     아쓰미 가즈노리(도쿄메구미교회 목사)
오늘 아베내각은 현행 헌법이 제창하는 평화주의의 원칙에 반하며 또한 많은 국민들의 의견과도 반대되는 안전보장 관련법안을 각의 결정하였습니다. 이에 우리 <특정비밀보호법에 반대하는 목사회>는 본 법안의 각의 결정에 대하여 심각한 위기 의식 및 우려와 함께 항의의 뜻을 표합니다.
아베내각은 정권이 들어선 이후 전쟁에 대한 반성을 바탕으로 쌓아온 이 나라의 평화를 근본적으로 뒤엎어 왔으며 이를 마무리하려는 듯 2차대전 이후 70년을 맞이한 올해는 이 나라를 다시 전쟁터로 되돌릴 우려가 있는 법 정비를 실시하려 합니다.
구체적으로는 ‘자위대법 개정안’, ‘무력공격사태법 개정안’, ‘선박검사법 개정안’, ‘해상수송규제법개정안’, ‘포로취급법 개정안’, ‘특정공공시설이용 개정안’, ‘UN평화유지활동협력법 개정안’, ‘국가안정보장회의설치법 개정안’과 더불어 기존 주변사태법을 개정한 ‘중요영향사태법안’, 미군행동원활화법을 개정한 ‘미군 등 행동원활화법안’ 등 주요 10개 개정안을 모두 포함한 ‘평화안전법제 정비법안’, 또한 새로운 영구적 법안으로서는 ‘국제평화지원법안’ 등 두 법안을 준비하고 있습니다. 이는 모두 이 나라의 안전보장과 관련된 중요한 법안이며, 개별적으로 충분히 시간을 들인 신중한 논의가 이루어져야 하는 것으로, 일괄적으로 논의되어야 할 사안이 아닙니다. 게다가 과거의 주요 법안들과 마찬가지로 충분한 논의가 이루어지지 않은 채 최종적으로 단순한 다수결로 강행 통과되는 일이 있어서는 안 되는 것입니다.
애초에 작년 7월 1일에 해석 헌법에 따른 집단적 자위권 행사 용인이라는 폭거를 자행했을 때도 많은 국민들은 반대하고 있었습니다. 그 후에도 많은 지방의회, 역대 내각법제국 장관들, 헌법학자, 전쟁 경험이 있는 중장년층, 국내외 지식인, 역사학자, 저널리스트, 종교인, 특히 학부모와 많은 젊은이들이 다양한 방법으로 반대를 주장하고 있습니다.
하지만 그러한 소리에 진지하게 귀를 기울이지 않고 정권 여당이 전쟁 국가로 가는 법 정비를 밀어붙여, 오늘의 각의 결정에 이르렀다는 점은 매우 유감스러운 일입니다. 그 동안 오키나와에서는 헤노코 신규 기지 건설에 대하여 오키나와 주민들의 명확한 ‘거부’ 의사 표시가 있었음에도 불구하고 오키나와 주민들을 문자 그대로 무력으로 배제하였습니다. 또한 얼마 전에는 미군 요코타 기지에 대한 갑작스러운 오스프리(이착륙 수송기) 설치가 이루어졌습니다. 미국을 추종하며 전쟁을 실시하는 나라로 나아가고 있는 현 정권의 자세는 매우 비정상적인 것이며, 얼마 전 아베총리가 미 의회에서 실시한 연설은 그 상징이라고도 할 수 있습니다.
중동 석유 자원의 필요성 및 동아시아의 높아지는 긴장감 등을 이유로 안전보장법안을 정비하려는 아베내각에 대하여 우리는 진정한 평화는 병마를 많이 두는 것(구약성경 신명기17:16)이 아니라 칼을 쳐서 보습을 만들고 창을 쳐서 낫을 만들 것이며 다시는 전쟁을 연습하지 아니하리라(구약성경 이사야2:4)는 평화의 비전과 그 실현에 대한 각오가 필요한 것임을 계속 호소할 것입니다. 또한 미력하나마 화평을 구하며(신약성경 베드로전서3:11), 이웃을 사랑하고 화해의 복음으로 평화를 위해 기도하며 계속 격려해 나갈 것입니다. 주님의 긍휼을 바라며.

【英訳版】憲法に違反する安全保障関連法案の閣議決定にあたっての声明

【英訳版 声明】

5月14日に当会が発表した声明の英訳です。
アメリカ現地の情報では、安倍首相の両議会での演説以来、事態を好意的にとらえる報道がされており、日本国内の反対の世論は伝わっていません。この暴走ぶりを一般の人々に伝えたいと思います。英語圏にお知り合いの方がいましたらぜひ読んでいただけるようにシェアをお願いします。


STATEMENT AGAINST THE CABINET DECISION ON SECURITY-RELATED BILL

憲法に違反する安全保障関連法案の閣議決定にあたっての声明
                MAY 14TH, 2015
    Representatives
    Masaru Asaoka, Pastor, Tokumarucho Kirisuto Church
     Kazunobu Atsumi, Pastor, Tokyo Megumi Church

Today, the Abe Cabinet decided to approve the Security-Related Bill, which is counter to the pacifist policy of the existing Constitution and the many voices of Japanese citizens. Therefore, we, the Pastors’ Association for Peace and Justice, express a serious sense of danger as well as great concern regarding the cabinet’s decision on the Security-Related Bill.
The Abe Cabinet, since its inception, has been trying to overturn the peace policy that Japan established based on the regrets about the past War. Ultimately, the Bill attempts to alter the current law towards one that could throw this country into warfare once again.
Concretely speaking, the following bills will be amended by the Security-Related bill: “Self -Defense Forces Law Reform Bill,” “Armed Attack Situation Revision Bill,” “Ship Inspection Revision Bill,” “Marine Transportation Regulation Revision Bill,” “Captive Handling Revision Bill,” “Specific Public Accommodation Reform Bill,” “The PKO Cooperation Method Reform Bill,“ National Security Council Setting Reform Bill.” Additionally, combining “ Important Situation Bill,” which is a revision of the Emergency at Periphery Law, and “ US Army Action Facilitation Bill,” which is a revision of the United States Armed Force Facilitation Act to create the “Peacefully Safe Legislation Bill” and “International Peace Support Bill” as a new perpetual law. These are very important laws that immediately relate to national security of Japan. Each of these laws need to be separately and thoroughly reviewed and discussed before making any decisions. Decisions should never be made forcibly by the majority with the power of number at the end, which has happened in the past for important bills.
For example the Abe Cabinet launched the “Right of Collective Defense Use Acceptance” disregarding the voices of citizens against it. This led to many people, including local assemblies, historians, journalists, religious leaders, mothers, and young people, raising opposition voices against such actions.
However, the ruling party has ignored the voices of the citizens and promoted bill amendments that build towards the war state of Japan. Today’s decision on Security-Related Bill only goes towards proving that point. Meanwhile, the Abe Cabinet forcibly removed Okinawan citizens as they clearly expressed their negative response to the plan for a new US Base in the Henoko area. Lately, the Abe Cabinet also decided on the deployment of Osprey to the US Yokota Base. This flattering attitude of Abe Cabinet following the US and heading towards becoming a war state is quite abnormal, and was represented in the speech by Prime Minister Abe at the US Congress.
The Abe Cabinet is trying to establish the Security-Related Bill due to the need for the oil resources in the Middle East as well as the rise of tension within East Asia. However, we will continue to appeal what is most needed is not increasing the number of military horses (Old Testament, Deuteronomy 17:16), but changing the sword to a spade, spears to sickles, and never learning how to battle (Old Testament, Isaiah 2:4). We believe that true peace is possible when we pursue the vision for peace and determine to realize it by standing on the Word. Even though our strength is limited, we are determined to pursue true peace, love for our neighbors, and the Gospel of reconciliation by prayer.
Seeking for the mercy of the Lord.
Head Office of The Pastors' Association for Peace and Justice

2015年5月15日金曜日

ニュースレター13号を発行しました。

ニュースレター13号を発行いたしました。
 
 

 閣議決定当日、安倍政権与党三役クラスに要請で声届ける

安倍政権は5月14日、多くの国民の憂慮に耳を貸さず、「平和安全法制整備法」案、「国際平和支援法」案、を閣議決定しました。
       

  同日、「特定秘密保護法に反対する牧師の会」(以下・牧師の会、共同代表:朝岡勝、安海和宣)の牧師ら有志7人は、自民党・公明党の政務三役クラスの議員を中心に国会議員会館の控室を直接訪れ、要請行動を行いました。要請項目は、①『秘密保護法』撤廃、②「平和安全法制整備法」、「国際平和支援法」の法整備を行わないでほしい、③憲法9条を守り生かしてほしい、の3項目。合わせて「国会で十分な審議を」と訴えました。
  19人の議員を訪問。安倍晋三首相、石破茂国務大臣、谷垣禎一幹事長、山口那津男公明党代表などの部屋では秘書が応対し、要請文と賛同者の声をまとめた資料「ひとこと集」、聖書などを受取り、「要請趣旨は議員にしっかり伝える」と約束しました。

   閣議決定当日に与党議員への要請です。門前払いを覚悟していましたが、予想に反して長時間にわたり、参加者の訴えに耳を傾けてもらうことができました。法案提出が国民の理解を得ていないことは議員も感じている様子でした。また、自民党内でも様々な意見があり、全員がもろ手を挙げて集団的自衛権行使に賛成ではないことも感じられました。

   参加者は「法案提出より前に、首相がアメリカで勝手に成立を約束してきた。国民はもちろん国会さえないがしろにされていると憂慮を伝えることができた」、「違う意見の相手も、粘り強く働きかけていくことで心を動かしていきたい。大事な行動だと手応えを感じた」と感想を話しています。

   共同代表の朝岡勝牧師、安海和宣牧師ら参加者は、要請行動の前に、国会議事堂が見渡せるロビーで立てられた為政者たちを覚えて祈りをささげました。そして、衆議院本会議の傍聴に入った議場でも、また丁度閣議決定の行われている時刻には首相官邸の傍らで、この国と為政者のために祈りました。
与党要請と合わせて、穀田恵二議員(共産党国対委員長)と懇談し、国会情勢のレクチャーをいただきました。
   15日に国対委員長会談で日程などを検討します。特別委員会が設置されると審議が連日できること、委員会の規模(50人だと100時間審議、40人だと80時間審議と提案してくるだろう。一人2時間換算)などを教えていただきました。
    「自民党も世論では押されていると思っているだろう。国民に内容を広く知ってもらいましょう。ご一緒に力を合わせ、憲法を守り、『戦争立法』を廃案に追い込みましょう。日本の未来・平和のためにがんばりましょう」とエールを交換しました。なお、前回届けた当会のブックレットと聖書を照らし合わせて読んでくださっていました。



                   


訪問した議員と主な対応は以下の通り。


     







●安倍晋三首相(自民)
受付で「資料投函のみで面談はしない」と断られました。資料を「お届けしました。ぜひ渡して読んでもらってください」と念を押しました。「渡すかどうかは秘書が決める」そうです。

●高村正彦副総裁(自民)
「議員は、閣議決定以降、国民への説明責任を果たしていかなければならないと言い続けてきた。あくまで法案なんです。ですから納得してもらえるようにします」。
「国民は願っていない。国民の声を聞いてほしい。どうしてそんなに急いでいるのか。審議を尽くしてほしい。今国会で決めないでほしい」。
「国際情勢の変化が急がせている。中国の軍備増強や北朝鮮もある。もちろん平和外交の努力は続けていくが、きちんとメッセージを発信する必要がある」。
「民間レベルでは国民 同士は敵意など存在しない。その力を活用すれば平和を保てるはずだ」。「共産党独裁だから国民の意見など反映されない。だから手を打って、サインを出していく必要がある。高村は日中連盟の会長もしており、中国が嫌いだといっているのではない」。
「アジアの友人がヘイトスピーチで傷ついている。人と人との関係を大事にしてほしい。」と資料を託しました。聖書を渡すと、「あー、どこのホテルにも置いてあるやつですね」と。

●谷垣禎一議員(自民・幹事長)
3月20日の訪問のお礼を述べて再度要請。「議員には必ず伝えます」。

●石破茂議員(自民・地方創生担当大臣)
先日の国会祈祷晩餐会で石破氏が話されていた内容を紹介し、「同じキリスト者としてやっぱり平和が重要だとお考えだと思う。ぜひお会いして直接話を聞いてほしい」と訴えました。「アポをとってくれれば面会できますよ」。

●中谷元議員(自民・防衛大臣)
時間がないことを告げられたため、三つの要請項目のみを読みあげ、「いま一度の再考を」と依頼しました。

●佐藤勉議員(自民・国対委員長)
 「国対委員長なので忙しい」ということのため、要請書と資料を手渡しました。

●稲田朋美議員(自民・政調会長)
政務調査会会長という立場として、幅広い視点から様々な状況を考慮して調整しなければならな
い難しさを語られました。要請項目のみ読み上げ、確かに議員にお伝え頂くようにお願いしました。

●細田博之議員(自民・幹事長代行)
資料を受け取ってくれただけでした。

●北村誠吾議員(自民・安保委員会理事長)
政策秘書が応対。基地問題を抱え、被爆地でもある長崎選出の議員として、同時にカトリック信者として安保関連法案に責任を持って関わることの葛藤を話して下さいました。アポイントを取り直して、議員と話す機会を調整してくださるとのこと。また執務室に案内されマリア像やローマ教皇と撮影した写真を見せて頂きました。

●小野寺五典議員(自民・安保委員会理事)
あまり時間がないことを告げられたため要望書を手渡しました。

●山口那津男議員(公明・党首)
「議員は外出中です」。要望書を読み上げることを断られたため要望書を手渡しました。 議員の考えを聞くと「マスコミの方でいろいろ出ると思いますからそちらを見てください」とのことでした。

●井上義久議員(公明・幹事長)
「ご心配はよくわかりますが、与党ですから」と、要請を聞いてもらうことができませんでした。

●石井啓一議員(公明・政調会長)
「資料は渡します」。

●大口善徳議員(国対委員長)
「資料は渡します」。

●佐藤茂樹議員(公明・安保委員会理事)
「これから審議をしっかりやろうと言っているんです」。

●村上誠一郎議員(自民)  *自民党総務会でただ一人反対。
部屋に入れてもらい、要請文を読み上げました。飾ってあった「至誠通天」の額に、「聖書にも誠と、恵みについて教えがあり通じるものです」「先生の気骨ある姿に励まされています」と激励。
*13日の「自民にもハトがいた」(毎日新聞)との記事に掲載された2議員を訪問。

●武井俊輔議員(自民)
自民党内から安倍政権の暴走を止める働きを期待することを伝え、要請文を読む。

●石崎徹議員(自民)
本会議に出かける直前に少しだけ議員本人と面談。前日の記事を見てきたことを伝え、「自民党の中でも頑張ってほしい」と激励しました。

 (写真提供 クリスチャン新聞)
【声明を発表しました】
 憲法に違反する安全保障関連法案の閣議決定にあたっての声明


                 2015年5月14日
            特定秘密保護法に反対する牧師の会
        共同代表 朝岡勝(徳丸町キリスト教会牧師)
              安海和宣(東京めぐみ教会牧師)


本日、安倍内閣は現行憲法が掲げる平和主義の原則に反し、また多くの国民の声に反して、安全保障関連法案の閣議決定を行いました。ここに私たち「特定秘密保護法に反対する牧師の会」は、同法案の閣議決定に対し、深刻な危機感と憂慮とともに、抗議の意をあらわします。

安倍内閣はその発足以来、先の戦争の反省に立って築き上げてきたこの国の平和のかたちを根底から覆し続け、その総仕上げのようにして戦後70年のこの年に、この国を再び戦禍の中に逆戻りさせる恐れのある法整備を行おうとしています。

具体的には「自衛隊法改正案」、「武力攻撃事態法改正案」、「船舶検査法改正案」、「海上輸送規制法改正案」、「捕虜取り扱い法改正案」、「特定公共施設利用改正案」、「国連平和維持活動協力法改正案」、「国家安全保障会議設置法改正案」に加え、従来の周辺事態法を改正した「重要影響事態法案」、米軍行動円滑化法を改正した「米軍等行動円滑化法案」のいずれも重要な10もの改正案をひと括りにして「平和安全法制整備法案」とし、新たに恒久法案として「国際平和支援法案」とする二つの法案が準備されています。これらはいずれもこの国の安全保障の在り方に関わる重要な法案であり、個別に十分に時間を掛けた丁寧な議論が尽くされるべきもので、一括して論議されるべきものではありません。まして、過去の重要法案のように、十分な議論がなされないままに、最終的に数の力に任せて強行採決されるようなことがあってはならないものです。

そもそも、昨年7月1日に解釈改憲による集団的自衛権行使容認の暴挙に踏み切った際にも、多くの国民からの反対の声が寄せられました。その後も多くの地方議会、歴代の内閣法制局長官、憲法学者、戦争体験を持つ年長者たち、国の内外の知識人、歴史学者、ジャーナリスト、宗教家、とりわけ子どもたちの母親や多くの若者たちが様々な方法で反対の声を挙げています。

しかしそのような声に真摯に耳を傾けることなく、政権与党は戦争国家へと道を開く法案整備を推し進め、今日の閣議決定に至ったことはまことに遺憾なことです。この間、沖縄では辺野古沖新基地建設に対して沖縄県民からの明確な「否」の意思表示がなされたにも関わらず、沖縄県民を文字通り力尽くで排除しています。また先日は米軍横田基地への突然のオスプレイ配備が決まり、米国にべったりと追従しながら戦争をする国へと突き進む現政権の姿勢は異常であり、先の安倍首相の米国議会での演説はその象徴ともいうべきものです。

中東の石油資源の必要や、東アジアの緊張の高まりなどを理由に、安全保障法案整備に進もうとする安倍内閣に対し、私たちは、真の平和は軍馬を増やすこと(旧約聖書申命記17:16)によってではなく、剣を鋤に、槍をかまに打ち直し、二度と戦いのことをならわない(旧約聖書イザヤ2:4)という平和のヴィジョンとその実現への覚悟こそが必要であることを訴え続けます。また微力ながらも、真の平和を希求しつつ(新約聖書一ペテロ3:11)、隣人を愛し、和解の福音をもって平和のために祈りつつ、励み続ける所存です。主のあわれみを求めつつ。



2015年5月1日金曜日

5月3日の憲法記念日の周辺に開かれる集会・講演会の情報です。

5月3日の憲法記念日の周辺に開かれる集会・講演会の情報です。

教団教派・地域の集いがたくさん開かれます。(情報をつかんでいないものも・・・・)

いまこそ憲法をみんなで生きるとき!


【北海道】
●中野晃一さん憲法講演会 日本正平協「地上の平和は憲法から!」キャンペーン共同企画 
「安倍内閣の『積極的平和主義』で日本はどうなる?」
とき 516日(土)午後2時~4時半
場所 カトリック北一条教会(札幌市中央区北1条東6丁目)
内容 中野晃一さん(上智大学教授)の講演
主催 札幌地区カトリック正義と平和協議会

【茨城】
●憲法フェステイバル
とき 53日(日)午前10時半~
場所 千波講演・はなみずき広場(水戸市)
内容 講演「イラクからみた日本」高遠菜穂子さん
主催 同実行委員会

【東京】
●「憲法改悪を許さないバプテスト共同アクション 憲法フェステイバル2015
とき 52()午後1時~3
場所 恵泉バプテスト教会
内容 参加者によりリレートークと賛美など 特別出演「アム・ハー・アレツ」
主催 日本バプテスト連盟憲法改悪を許さない私たちの共同アクションなど(048-883-1091



●「平和といのちと人権を!5・3憲法集会」
とき:53日(日)1230分〜1530
場所:横浜みなとみらい・臨港パーク
内容:お話・・大江健三郎/樋口陽一/雨宮処凛・落合恵子・香山リカ・澤地久枝/沖縄からの発言/リレートーク・・戦争・原発・貧困・差別をめぐって/政党からの発言
主催:53憲法集会実行委員会  http://kenpou2015.jp/





●ヤスクニ学習会「戦争は多民族増悪からはじまる」
とき 56日(水)午後2時~
場所 千住キリスト教会(足立区千住関屋町)
内容 崔善愛さんの講演
参加費 無料(席上献金有)
主催 日本長老教会社会委員会


●「地上の平和」学校
とき 515日(金)
場所 イエズス会岐部ホール305号室(四ツ谷駅下車1分)
内容 「立憲主義の危機と教会」 講師 伊藤朝日太郎さん(明日の自由を守る若手弁護士の会)
主催 日本カトリック正義と平和協議会(03-5632-4444


【山梨】
●憲法フェスタ2015in北杜
とき 54日(祝)午後1時半~
場所 八ヶ岳やまびこホール(北杜市)
内容 講演「戦後70年~過去・現在・未来」 小森陽一さん(九条の会事務局長)
主催 実行委員会

【長野】
●諏訪地方憲法フェステイバル
とき 5月3日午前10時~
場所 諏訪市文化センター
内容 文化企画、交流会
   午後2時から記念講演・三上智恵さん(「標的の村」監督)
参加費 500
主催 諏訪地方憲法集会

【愛知】
●憲法施行68周年・愛知憲法会議結成50周年記念 市民のつどい~歴史へのまなざいと憲法の心
とき 5月3日午後1時~
場所 名古屋市公会堂(名古屋市昭和区)
内容 講演「戦後70年の日本と憲法」高橋哲哉さん(東京大学教授)
   コンサート「沖縄のこころを歌う」古謝美佐子さん
主催 愛知憲法会議

●守ろう憲法9条東三河のつどい
とき 5月24日午後6時~
場所 豊橋市公会堂
内容 講演「アフガニスタンで考える~国際貢献と憲法九条」中村哲さん(ペシャワール会現地代表)
主催 東三河九条の会


【京都】
53憲法集会in京都
とき 53()午後2時~
場所 円山音楽堂
内容 講演「集団的自衛権行使は亡国の安全保障」柳澤協二さん(元防衛庁官房長)
   文化企画 狂言「柿山伏」茂山あきらさん 茂山童司さん
   ほか
主催 憲法9条京都の会&京都96条の会

【大阪】
●「海外で戦争する国にするの?! 戦争法制づくりを許さない!憲法記念日のつどい」
とき 53日(祝)午前10時~
場所 エル・おおさか 大ホール
内容 柳澤協二氏、岡野八代さん、澤野義一さんのパネルデイスカッション
主催 九条の会・おおさか
参加費 500

【兵庫】
●神戸憲法集会
とき 52日(土)午後1時半~
場所 神戸芸術センター2階芸術劇場
内容 講演「日本は戦争をするのかー集団的自衛権と自衛隊」 半田滋さん(東京新聞論説兼編集委員)
参加費 1000円(学生500円)
主催 実行委員会

【富山】
●「戦後70年憲法記念日におくる 浜矩子講演会」
とき 52日午後2時~
場所 サンシップとやま 1階福祉ホール(富山市)
内容 浜矩子さんの講演
主催 日本国憲法を守る富山の会、富山県平和運動センター

【島根】
●憲法9条は世界のたから MakePeaceの集い
とき 5月3日午後1時半~
場所 島根県民快感中ホール(松江市)
内容 講演「戦争のできる国へ~安倍政権の正体」斎藤貴男さん(ジャーナリスト)
資料代 500
主催 憲法改悪反対5・3実行委員会

【香川】
●憲法施行68周年記念講演会
とき 5月3日午前10時~
場所 アルファあなぶきホール小ホール(高松市)
内容 講演「集団的自衛権と憲法」孫崎享さん(元外務省国際情報局長)
主催 平和憲法を生かす香川県民の会

【福岡】
●憲法記念日のつどい 戦後七〇年 とめよう 戦争への道
とき 5月3日午後1時半~
場所 福岡市民会館大ホール
内容 九州交響楽団メンバーによるコンサート
   講演:青木理氏(ジャーナリスト)
参加費 1,000円(大学生以下無料)
主催 九条の会福岡連絡会

【佐賀】
●憲法記念日講演会
とき 5月3日午後2時~
場所 メートプラザ佐賀(佐賀市)
内容 講演:伊藤千尋氏(ジャーナリスト)
主催 戦争をさせない佐賀県1000人委員会

【熊本】
●憲法を守る熊本県民のつどい
とき 5月3日午後1時半~
場所 くまもと県民交流館パレア10階(熊本市)
内容 講演:小林節氏(憲法学者)
資料代 500
主催 熊本憲法記念行事委員会、秘密保護法廃止!くまもとの会

【沖縄】
50回記念憲法講演会「絶対、戦争すなよ―沖縄を知る 平和をつくる」
とき 5月3日午後1時半~
場所 那覇市民会館大ホール
内容 北島角子さん(俳優)、平良啓子さん(対馬丸体験者)、長嶺勇さん(元恩納村ゲリラ訓練場阻止逃走委員会事務局長)のお話、
参加費 700円、学生500円、高校生以下無料
主催 沖縄憲法普及協議会、沖縄人権協会、日本科学者会議沖縄支部