2014年12月6日土曜日

本日、「牧師の会設立1周年」です。この間のみなさまの応援、ご理解に感謝いたします。

共同代表がコメントを出しましたので掲載します。  

「特定秘密保護法に反対する牧師の会」設立1年を迎えて


 2013年12月6日。特定秘密保護法案の強行可決・成立を前に、私たちは、同時多発的に「牧師の会」の立ち上げを示されました。同じように危機感を持つ教派を超えた全国の牧師が立ち上がりました。賛同の名のりを上げた方は1年で556人を数えています

 この1年、私たちは、特定秘密保護法の廃止に向けて様々な取り組みをしてきました。鍵となる節目その時々に声明を発表し、法律の撤廃要請の声を国会議員や内閣府に手渡してきました。事態を憂う牧師の声を集めてブックレットも出版しました。そして同法施行前夜の12月9...日に、初めての記者会見・講演会を開こうとしています。

 多数の国民が不安を抱え、反対の声をあげ、国外からも懸念が寄せられているにもかかわらず、憲法違反の法律は施行目前です。為政者の横暴によって、目と耳、口をふさがれるような時代が来ようとしています。そして、現政権は立憲主義を踏みにじる手順で集団的自衛権容認を閣議決定し、防衛装備移転三原則によって軍需産業を生み出し、私たちが愛してやまないこの国を、戦争ができる国のかたちへと作り変えるべく加速度を増しています。

 多くのキリスト者や、良心的市民のみなさんと一緒に考え、祈り、祈りに押し出されて行動してきた1年の歩みを振り返るとき、私たちの心を占めるものは、決して挫折感やあきらめではありません。「御国を来たらせ給え。御心の天に成るごとく地にも成させ給え」と祈る私たちは希望を失いません。  キリスト者として牧師として、平和を作るように召された者、和解の務めを委ねられた者として神を見上げつつ歩みます。微力ながらも法律廃止に向けて、これからも活動していく所存です。 当会は特殊な会です。存在しない方が良い会です。一日も早く会が解散することを願ってやみません。               


共同代表 朝岡勝  安海和宣

2014年12月6日